2014-10

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しばらく更新をお休みします

連載中の「月の女神と狩人」の更新をしばらくお休みいたします。 11月中ごろには一度復活できるとおもいますので、 気長にお待ちいただけるとうれしいです。
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13. ノーフォーク公の別荘

「お嬢様、今日も届いたのですが……」 ミセス・ギルモアが申し訳なさそうな顔で薔薇の花束を抱えている。 「部屋に飾っておいて頂戴」 「承知しました」 ラファエルがあっさりと引き下がってから一週間が過ぎようとしていた。翌日から毎日のように何かし...
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12. 突然の求婚

「クラン子爵……ですか」 ラファエルから自己紹介を受けたコナーは鋭い目つきで彼を見据えた。 「お嬢様をお連れいただき、ありがとうございました。わたくしはシェフィールド家の執事を務めております、コナー・ハーシェルと申します」 ラファエルとコナ...
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11. 近づく距離

目覚めたダイアナは、自分の身体の軽さに驚いた。発情期に入ってからいつも付きまとっていただるさが消えている。 (あれ……、どうしたんだっけ?) 見覚えのない天井が目に入り、慌ててベッドから飛び起きた。 「うわ……」 何も身につけていない身体に...
月の女神と狩人

10. 予期せぬ再会

「見つけた……」 ラファエルが彼女の姿を見つけたのは偶然だった。 夜会の晩、自分の心を一瞬で奪ってしまった女性の身元を突き止めるため、さまざまな場所で彼女のことを聞いて回った。けれど、黒髪に金色の瞳の女性のことを知る者はいない。 唯一の手掛...
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9. ダイアナの後悔

王都にあるノーフォーク公の屋敷で、手痛い失敗を喫(きっ)してしまったダイアナは焦っていた。 (どうして……?) 注意を払って潜入したはずの場所であっさりと捕らえられたばかりか、唇を許し、愛撫(あいぶ)まで受けてしまった。ひとりの男に触れられ...
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8. 最初の奪還

ダイアナは最初のターゲットをハワード男爵に定めた。コナーが探し出した目録によれば、男爵が隠し持っているシェフィールド家の遺産は、月長石(ムーンストーン)がはめられたブレスレットだという。 幸運なことにダイアナが保有している会社にはセキュリテ...
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7. 失われた遺産

バーリントン領にあるパブリックスクールへ入ったダイアナは、優秀な成績で飛び級(スキップ)をして、そのまま全寮制の大学(カレッジ)へ進んだ。十八歳で大学を卒業したダイアナは、本格的にバーリントン伯爵として動き始めた。 両親を亡くしてから、ずっ...
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6. 回想

王国では新年を迎えると、多くの貴族たちは田舎屋敷(カントリーハウス)から王都にある街屋敷(タウンハウス)へ住まいを移す。ダイアナの両親も社交界の通例に習い、バーリントン領から王都へ旅立ったばかりだ。 いまだ社交界へデビューする年齢に達してい...
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5. ラファエルの恋

ホールを取り囲むように配置された二階の廊下の手すりに寄りかかりながら、ラファエルは夜会を楽しむ客を眺めていた。いつもと同じような人々が集い、いつものように時が過ぎていく。ラファエルは興味もない夜会に参加しなければならない境遇(きょうぐう)を...
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