2014-05

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転載中です

ムーンライトノベルズ様にて公開していた、「Prisoner~虜囚~」を転載しております。誤字の見直しなどもしながら、とりあえず十話まで公開しております。残りは後日UPさせていただきます。今しばらくお待ちください。
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十話 

「サーヤ、おいで」立ちすくんだまま動こうとしない沙耶に痺れを切らしたユーセフは、沙耶の腕をつかむと強引にベッドの上に引き倒した。「ユーセフ!」足首につけられた鎖がしゃらしゃらと音を立てる。沙耶の着ていたアバヤはいとも簡単に奪われ、着ていた服...
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九話

沙耶はアザーン――礼拝を呼び掛ける声――に目を覚ました。眠気が残る目をこすりつつ、身体を起こすと、かちゃりと聞きなれない金属音に気がつく。その音の元を探して布団をめくると、沙耶の足首には金色のアンクレットがつけられていた。「おはようございま...
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八話 

「残念だ……」ユーセフの瞳に狂気の色が宿る。彼は沙耶の内部に差し入れた指を抜き去った。「……ぁ」沙耶は失った感覚に、自分の意志を無視して腰が蠢くのを感じた。ユーセフはオイルを取り出すと手に振りかけた。甘ったるい香りが沙耶の方まで漂ってくる。...
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七話 

沙耶は案内された部屋でソファに腰を下ろし、しばしの間考え事に耽った。傍から見ればぼうっとしているようにしか見えないだろう。王宮は外の気温をまったく感じさせないほど空調が行き届き、涼しくひんやりとしている。沙耶がアバヤを脱ぐとひんやりと肌寒く...
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六話 

(頭、イタ……)沙耶はいったん開いた目を痛みのあまり、再び閉じた。目に飛び込むまぶしい光がズキズキと頭痛を誘う。沙耶は異様に身体を重く感じながらも、どうにか上半身を起こした。そっと目を開けると、ぐらりと視界が回る。ふらりと倒れこみそうになっ...
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五話

「眠った、か……」腕の中でぐったりと意識を失ってしまった沙耶を、ユーセフは軽々と抱き上げた。「ハサン、準備はできているのか?」「もちろんでございます」ユーセフは頷いてそれに応えると、沙耶を腕に抱いて玄関に向かう。それを先導するようにハサンが...
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四話

沙耶はベッドの中からスマホを操作して、父にメールを送信した。せっかく取り付けた夕食の約束だったが、この身体の調子では到底席に付けそうにない。今度に延期してほしいということと、今日は友人の家に泊まることをメールで知らせると、力尽きたようにシー...
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三話

沙耶の艶めかしい声に、ユーセフはまだ放つつもりのなかった欲望を避妊具の中に吐き出した。「……ッ、ああ」ぶるりと身体を震わせながら、ユーセフは沙耶の身体を強く抱きしめた。放出が終わると、ユーセフは沙耶から勢いを失った欲望をゆっくりと抜き去る。...
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二話 

(どうしてこうなった……)バスローブを手に、沙耶は迷っていた。これを着るべきか否か。空調の効いた室内は夏とは思えないほど涼しい。濡れた服が肌にまとわりつき、容赦なく体温を奪っていく。くしゅん。沙耶は小さなくしゃみをひとつする。(このままだと...
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