2014-06

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お知らせ

以前、ムーンライトノベルズ様のサイトにて公開していた「仕組まれた再会」について、現在書籍化のお話をいただいております。 詳しいスケジュールが決まり次第、こちらのブログにてお知らせいたします。 拙作を読んでいただきありがとうございました。 ま...
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13. すれ違う思い

ラファエラは仕事を終え、黒鷲団の砦の前でレオが出てくるのを待っていた。次々と騎士たちが砦から出てくるが、なかなかお目当ての人物は見当たらない。 (レオはまだかな~) ラファエラがじっと待っていると、何人かの騎士に声を掛けられる。 「どうした...
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12. 迷い

「ラフォレーゼは俺が思っていたほど厚顔無恥ではなかったということか……」 つぶやくフェルナンドに、ラファエラは悩ましげな吐息を漏らす。少し落ち着きを取り戻したフェルナンドはソファに腰を下ろした。 「いまどき、純潔でなければ結婚できないという...
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――残月――

二人の結婚式は晴れ渡った空の元、王都で執り行われた。大聖堂の司教の前でルチアとアレッシオは結婚証明書に名前を書き入れた。 「今ここに二人は夫婦となったことを認める」 司教の宣言にアレッシオはルチアのベールを持ち上げて、軽く唇を重ねた。周囲か...
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――望月――

アレッシオはルチアを連れてクラウディオの会社へと向かった。結婚の承諾を得たため、アレッシオはようやくルチアの親族に顔を合わせる気になったのだ。 馬車からルチアをエスコートしながら、アレッシオが蕩けるような甘い目つきでルチアを見つめている。 ...
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――朧月――

私がクリスに出会ったのは、王都にある貴族の子弟が通う学院の初等科から中等科へと進んだころだった。 中等科へと進学すると家からではなく、学院の寮に住むことを父に命じられた。 王都に屋敷を持つ貴族であれば、家から学院へと通うのが一般的だ。寮とは...
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――十三夜――

あと一月ほどで誕生日を迎え、私は成人として認められる。ようやくアレッシオ様の後見を必要としない年齢に達するのだ。 アレッシオ様の元で働き始めて二年ほどが経つ。 これまでアレッシオ様のそばで、彼が幾人もの女性と夜を過ごすのを間近に見て来た。秘...
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――眉月――

十三年前に私は事故で両親を一度に失った。その悲報を私にもたらしたのは両親の親友であるアレッシオ・ウリッセ・クレメンティ子爵だった。 アレッシオ様は度々我が家を訪れていた。領主であるアレッシオ様がなぜただの小作人である我が家を訪ねていたのかは...
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――朔月――

「アレッシオ……、止めて……下さ……い」 「ルチア、私から逃げるな」 ルチアはシーツの海に両腕を頭上で縫いとめられた白い肢体をよじり、必死に逞しい体から逃げようとした。男の身体は逃すまいと、ルチアの唇をふさぐ。 「ふぅっ……、あ、はぁっ」 ...
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11. 突然の求婚

ラファエラの翼の封印に成功してから数日が過ぎた。 研究の手伝いはラファエラを守るための口実だとガブリエレが白状したため、通常通りの研究に戻り、ラファエラは日常を取り戻しつつあった。 ラファエラはいつも通り植物採集の為に鞄を持って山へ出かける...
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