封印が解かれた日(改稿中)

優秀な文官を多く輩出するフェルナンディ家の娘ラファエラは、ある日森で出会った男に口付けを受けたために、彼女に施されていた封印が解けてしまう。
封印が解けたラファエラは天翼族の魔力が開放されてしまう。天翼族を手にしたものは世界の王となるという古の予言のために、彼女の力を求めて周囲が動きだす。

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13. すれ違う思い

ラファエラは仕事を終え、黒鷲団の砦の前でレオが出てくるのを待っていた。次々と騎士たちが砦から出てくるが、なかなかお目当ての人物は見当たらない。(レオはまだかな~)ラファエラがじっと待っていると、何人かの騎士に声を掛けられる。「どうしたの?」...
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12. 迷い

「ラフォレーゼは俺が思っていたほど厚顔無恥ではなかったということか……」つぶやくフェルナンドに、ラファエラは悩ましげな吐息を漏らす。少し落ち着きを取り戻したフェルナンドはソファに腰を下ろした。「いまどき、純潔でなければ結婚できないということ...
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11. 突然の求婚

ラファエラの翼の封印に成功してから数日が過ぎた。研究の手伝いはラファエラを守るための口実だとガブリエレが白状したため、通常通りの研究に戻り、ラファエラは日常を取り戻しつつあった。ラファエラはいつも通り植物採集の為に鞄を持って山へ出かけると、...
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10. レオの初恋

自宅へと戻ったレオは、いささか疲れた体をベッドの上に投げ出し、仰向けになりながら今日の出来事を思い出していた。封印を施すためとはいえ、本人の了解もなく抱いてしまったことをひどく後悔していた。今まで何人かの女性と付き合った経験はあるが、皆その...
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9. 封印の代償

仕事を終えてフェルナンドが帰宅した時、ラファエラは未だ眠ったままだった。「封印……しただと!?」(よかった……だが、ラファを抱かなければ封印できなかっただと!)ガブリエレから聞かされた内容は、安堵と同時に深い怒りをフェルナンドにもたらした。...
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8. 新たな封印

レオの指定した日はすぐにやって来た。この日の為にラファエラとガブリエレは申し合わせて休みを取っていた。フェルナンドには申し訳ないが、なにかと反対されそうなので黙って準備を進めていた。「お客様がお見えです」テレーザが来客を告げると、それまで居...
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7. 因縁

知のフェルナンディ、武のラフォレーゼと呼ばれるほど優秀な武官と文官をそれぞれ輩出している両家は、互いの能力を認め合い、つかず離れずの距離を保っていた。しかし、ラフォレーゼ家の祖先がフェルナンディ家の娘と婚約しながら、婚約者を捨てて別の娘と駆...
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6.  再会

部屋に戻ったラファエラは、たった今明かされた事実に茫然としていた。(私は人ではないの?)そう思ったとたんに背中にちくりと痛みが走る。ラファエラはドレスを脱ぐと、姿見に背中を映した。確かに背中の肩甲骨のあたりに羽のような形をしたあざが浮き出て...
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5. 封印を解いた者

フェルナンドはラファエラの封印を解いた者に心当たりがあった。黒鷲団に所属するラフォレーゼ一族でレオの名を持つのはレオナルド・ラフォレーゼしかいない。フェルナンドは執務の空き時間を縫って、黒鷲団のある砦へと足を向けた。王都の入り口に築かれた砦...
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4. 胎動

研究所へと到着したラファエラは自分の研究室に荷物を置くと、ガブリエレの研究室の扉を叩いた。「どうぞ」すぐに入室の許可を告げる声にラファエラは扉を開けた。「おはようございます」「おはよう」「昨日はすみませんでした」「とりあえず、そこに座ってく...
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