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一七. エルトの街へ

栞たちは順調にエルトの街に向かって歩みを進めていた。進む先に現れる魔物は、少しずつ凶暴なものが多くなっているように思われる。けれど、リアムが魔物を足止めし、レイモンドが攻撃を補助、エドワードが回復を担当することで、栞のバグ退治の効率は格段に...
契約の代償

第二章 変わり行く日々

ローヴァイン傭兵団とレオノーラたちの一行がセルヴァ王国からファーレンハイトの領土へ入って半日ほどが過ぎようとしていた。国土のほとんどが山岳地帯であるがゆえに街道は整備されているものの、その幅は荷馬車がようやくすれ違えるほどしかない。細く険し...
契約の代償

第一章 風変わりな姫君と傭兵王の契約

ヴォルフの脳裏に衝撃が走った。目の前に凛とした姿勢でたたずむ女性の口から飛び出した言葉に、彼は狼狽を隠せずにいた。ヴォルフは百人余りの傭兵団を率いる身であり、めったなことでは動揺しない。短く刈り上げられたすこし濃い目の金髪を無造作に掻き、い...
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15. 変貌

ダイアナは我が目を疑った。ノーフォーク公の別荘にどうしてこの人の姿があるのか。デヴォンシャー伯爵、アイザック・カークランドは亡き父の友人であり、ダイアナの後見人としてこれまで長い間彼女を支えてきてくれた。「アイザック様……」ダイアナは信じら...
月の女神と狩人

人間になったボク

朝起きたらなんだかいつもと違う。いつもは大きく見えるものが小さい気がする。こういう時は顔を舐めて気持ちを落ち着けるニャ、ってこれボクの手じゃない。人間の手だ~!!!!!ボクどうしちゃったの?慌てて鏡のある場所へ行こうとして、驚いた。歩きにく...
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お水

僕は新鮮なお水が好きだ。汲んである水じゃなくて新しい水が飲みたいんだ。「うにゃーん」アウレリアの前で鳴くと、ちゃんとわかってくれた。洗面所の口を捻ってチョロチョロと水を出してくれた。ありがと!アウレリア。「にゃ」僕は洗面所の台に飛び乗った。...
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お~き~て~!

ボクの名前はフローラ。今日はなんだか早く目がさめちゃった。ひまだから、となりで寝ているアウレリアを起こしてあげよう。ツン。アウレリアのほっぺを優しくつついてみる。「う~ん」アウレリアは寝返りをうったけど起きてくれない。ツン、ツン。まだ起きな...
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ぼくのおかあさん

ボクの名前はフローラ。ボクの主アウレリアには弟がいる。名前はカール。ボクはあいつが嫌いだ。だって、すぐにアウレリアを僕から奪っていくんだ。いっしょに遊ぼうと思っても、あいつが来るとアウレリアは行ってしまう。あいつは大きな音を立てて歩くからボ...
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ご褒美!

ボクの名前はフローラ。フローラは女の子につける名前。ボクは男の子だけど、大好きなアウレリアがつけてくれた名前だから気に入ってる。アウレリアはとてもきれいな女の子にゃの。黒い髪は艶々してて、ボクの白い毛並みとは全然違う。ボクの目は左右で違う色...
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金魚を捕まえるのにゃ。

アウレリアの家の庭には、池がある。小さな金魚が泳いでいる。太陽の光に照らされて、うろこがきらきらと光っている。ボクはゆらゆらする影をみていると、どうしても我慢できにゃい。ぱしっ!金魚を獲ろうと、いつの間にか手が出ちゃう。昨日はアウレリアに池...
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