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13. 新本部

「ここが、新本部……」助手席でイリヤが目の前にそびえる真新しいビルを見上げながら呟いた。レイはオメガから連絡をもらった座標へ移動していた。郊外の隠れ家からエアカーで移動し、そのまま地下の駐車場へと車を進める。空いた場所に車を停めると、すでに...
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12. 溺れる

「ああ、アルファ」イリヤはシャワーを止めると乱暴に全身をタオルで拭い、ぐったりしているレイを抱えてベッドへと戻る。快楽の淵をさまようレイは荒くなった息を整えながら、イリヤに体を預けていた。レイの体を横たえたイリヤは力の抜けた足を押し開き、大...
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11. 誘惑

「お手並み拝見といこうか」イリヤに心を許すつもりのないレイは不敵に笑った。「口説き文句ごときに落ちてくれる人ではなさそうなので、まずは体から籠絡しようかと思います」イリヤの宣言にレイは身を強張らせた。「ふふっ、本当に可愛らしい人ですね」「な...
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10. 襲撃のあと

レイはオメガとの連絡を終えるとVVMとの接続を切った。しばらくVVMの中で横になったまま視界が現実となじむまで待つと、レイはゆっくりと立ち上がった。オメガとの仮想世界での接触は久しぶりだった。いつも報告のため、定期的に連絡は取ってはいるが仕...
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9. オメガ

レイはSection9のデータベースにアクセスしてきた場所を仮想世界の中で辿っていた。――おかしい。外部から侵入された形跡がない。本部が今は破棄されたあの場所にあったが、Section9の活動を支えるAIやデータベースは地球衛星軌道上の人工...
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8. 甘い夜と夜明け

うつ伏せに組み敷かれたレイは、首筋に噛みつかれ声を上げた。「はぁ」うっすらと噛み痕が皮膚の上に残る。その痕を見つめながらイリヤは征服感が満たされるのを感じていた。けれどレイはまだ全てを明け渡してはくれない。「貴女は背中も美しい」薄らとした無...
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7. 甘い一夜

ふとレイの脳裏にこれまでの情事がよぎる。大半はオメガとのSEXだ。自分の上司に当たるオメガは、事あるごとにレイの体を求めてくる。軍の研究施設で育ったレイには、両親の記憶がない。両親共に研究者だと聞かされていたが、名前も顔も知らないし、知ろう...
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6. 女豹の油断

「とりあえず、休め」レイは隣の部屋にあるシャワーブースに向かって歩き出す。イリヤの存在にも構わず、次々とBDUを脱ぎ捨て、羞恥の欠片も無く下着を脱ぎ捨てシャワーを始めた。レイには軍人ゆえの性差の羞恥はあまりない。生まれてからほとんどを軍の中...
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5. ふたりの逃避行

レイとイリヤを乗せたバイクは勢い良く格納庫を飛び出すと、地上へと伸びた坂道を登った。バイクは力強いエンジン音を唸らせ、夜の香港を疾走する。ビルの影からは赤い翼らしき構成員がふたりの乗ったバイクに照準を合わせていた。「ファイ、二時の方向、ふた...
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4. 第一種戦闘状態

レイが食堂で昼食を取っていると、向かいの席に立ちはだかる人影に気付いて顔を上げた。先日着任したばかりのイリヤだと気付いたレイは表情を消した。「ここ、いいでしょうか?」「他にも場所は空いている」「アルファ、貴女とお話がしたいのです」青いイリヤ...
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